広いフェアウェイが、真っすぐにグリーンに向かって伸びていく。左右のクロスバンカーは200ヤード地点、あまり気にせず思い切ってティーショットを打てばいい。時折池が顔を出すが、曲げなければ入らない。そんなホールがほとんどを占める。それなのに、プレーを終えたゴルファー、特に中・上級者の多くは口を揃えてこうつぶやく。「簡単なのに、難しい。」
普通なら入らないバンカーや池、普通なら2オンできるミドルホール。中・上級者だったら、特にトラブることなくいいスコアで廻れそうなコースである、普通なら。
それがなぜかバンカーにつかまり、池に入れ、曲がらないはずのティーショットがスライスして山肌で止まる。運が悪ければ松林へ。さらに、デッドにピンを狙えばオーバーしてOB。そして極めつけは、やっと載せたグリーンでの3パット…。
シンプルなレイアウトでいつも同じコンディションに保たれたコースだからこそ、原因は自分のショットにある。「どうして?どこがおかしいんだ?」と頭を抱え、翌週またチャレンジして同じトラブルが起こったら練習で修正する。そして再度挑戦し見事クリアできた時、克服できたことに胸を撫で下ろす。
ここはまるで、悪いところを教えてくれるクリニック的な存在。そんな的確なアドバイスと安心感を求め、続けて訪れるアスリートゴルファーが増えているという。
一方、自分のスイングに夢中でレイアウトなど気にしていられない初心者は、目に見えるプレッシャーがほとんどないので、何も恐れずどんどん前に進んで行ける。一打一打に一喜一憂しながら、ピンに確実に近づいていくことが楽しくてたまらない。上級者が風や距離に悩む約30メートルの打ち下ろしのショートホールも、初心者にとっては愉快なアトラクション。ゴルフの楽しさを存分に味わい、晴れやかな顔でゴルフ場を後にする。
ゴルフは腕前によって楽しみ方が変わる。上手な人と下手な人、つまり楽しみどころが異なる人が、一緒にプレーできる稀なスポーツだ。とはいえ、これほどまでにレベルにあわせて七変化する柔軟なコースはそう多くはないだろう。
ゴルフ場周辺情報 | |
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観光 | 高滝湖、養老渓谷(紅葉の時期に是非!)、 養老川(アユ釣り※6月~9月、ワカサギ釣り※10月~2月) |
レジャー | 三井アウトレットパーク木更津、市原ぞうの国(象に乗れます!)、 東京ドイツ村、市原市「水と彫刻の丘」、潮干狩り(木更津) |
グルメ | 安藤いちご園(いちご狩り※2月~5月) グリーンファミリー(ブルーベリー狩り※7月上旬~8月下旬) |
お土産 | 地元の新鮮な野菜・果物(各直売所や道の駅「あずの原いちはら」で購入できます) |
宿泊 | --- |